SF小説『AKIHABARA』配信開始
2016 / 11 / 15 ( Tue ) 05:54:40
 ibookstore、kindleからも電子書籍を出版しています。


 今朝の東京は曇りです。

 ホットコーヒー、飲んでます。

 おはようございます、kakisakasanです。


 先月予告していましたSF小説『AKIHABARA』をkindleから配信を開始しました。

 頑張って書きましたので、是非読んで頂けたらと思います。

 
 タイトル『AKIHABARA』

 400字詰め原稿用紙換算枚数 91枚(縦書き)
 お値段:およそ340円。

 あらすじ

 実験動物の使用反対を訴える動物保護団体は、世界中で騒がれていたクローン人間開発の是非を利用して、実験動物の代用としてクローン人間の使用を提唱した。

 一方、臓器移植に拘わる様々な問題解決にもクローン人間が有益であることが認識されるようになった。

 この二つの世流が動物保護団体の提唱した《自分達のことは自分達で》というスローガンの下に合わさり、それが倫理の壁を突破する原動力となった。

 そのような追い風を受けてクローン人間開発は日清月歩で進んだ。

 そんな時、秋葉原のそばを流れる神田川で全裸の溺死体が発見された。

 

 冒頭文

 正月休みが明けて、世間では新年がいよいよ始まろうとしていた。

 勝呂が勤めるこの研究所でも、所長の挨拶で始まり、本来なら職員の顔合わせ程度で今日は終わるはずだった。

 三面記事の見出し。

《秋葉原に全裸死体》

 机の上に広げた紙面を前にして、勝呂は椅子の背凭れに軽く寄り掛かっていた。黒髪から覗く白髪が気になって見えるのは、虚ろな横顔のせいだろうか。

「勝呂君、また見てるのかね」

 与田が声を掛けても、勝呂は返事をしなかった。机の上にコーヒーを置く与田の姿が目に入って、ようやく与田の存在に気づいた。


「あっ、先生」

「年も明けたんだ。そろそろ前向きに考えたらどうだ」

 勝呂は気まずそうに新聞を引き出しにしまった。

「コーヒー、冷めるぞ」

「ありがとうございます」

「考えたところで犯人は見つからない。今は榎田君に任せよう」

 与田は至って冷静だった。

 それが、勝呂には何とも言えない歯痒さを感じさせた。

 与田はこの研究開発のリーダーとして事態の重大さをよく心得ている。だからこそ、努めて沈着冷静な態度を取らなければならない。

 しかし、勝呂には何かが引っ掛かった。それは科学者としての論理的裏付けによるものではなく、人間としての、いわゆる第六感によるものだった。



 AKIHABARA_表紙画像


 
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