電子小説『何がごめんなの』kindleから配信中です。あらすじ、冒頭文あり
2016 / 04 / 24 ( Sun ) 09:05:03
 ibookstore、kindleからも電子書籍を出版しています。


 今朝の東京は雨です。

 洗濯物、除湿機で乾かしています。

 おはようございます、kakisakasanです。


 現在、わたくし垣坂弘紫は短編小説『何がごめんなの』をアマゾンkindleから配信しています。

 以下に、あらすじと冒頭文を記載しておきますので、是非読んで頂けたらと思います。


 何がごめんなの

 400字詰め原稿用紙換算枚数 41枚(縦書き)
 所要読書時間40分~70分。
 お値段:およそ150円。


 あらすじ

 26回目の結婚記念日、栄子はガンに倒れた秋雄と共に病院で過ごした。
 ベッドテーブルには、秋雄の好きなモンブランがあった。
 27回目の結婚記念日、栄子はモンブランまで買いながらも、病院には向かわず、途中で引き返してしまった。
 28回目の結婚記念日、秋雄はモルヒネでもはや意識はなかった。
 29回目の結婚記念日、看護師の佐伯によって、少しではあるが秋雄対する蟠りが解れ始めた。


 冒頭文

 すずめのさえずりが、途切れることなく聞こえてくる。
 枕もとの時計は、六時だった。
 栄子(えいこ)は静かに目を覚ました。
 豆球だけの明かりに、雨戸の隙間(すきま)から木漏(こも)れ日のように光が差し込んで、部屋の中はわずかに明るくなっている。
 栄子は、その光に、いつも長い一日の始まりを感じた。
 半纏(はんてん)代わりのジャージを羽織って、布団から起きると、雨戸を開けた。
 さあっと、光が広がると同時に、すずめが一斉に羽ばたいた。
「ごめんね、いつも驚かせて」
 栄子は、そう言うと、窓は開けたまま網戸にして、布団を押し入れに上げ始めた。
 栄子が暮らしているところは、由比ケ浜の海岸まで自転車で約十分くらいの、鎌倉の閑静(かんせい)な住宅地にある。
 家の近くに自生している山桜がきれいな花を咲かせ、時折、うぐいすの音(ね)がそこから聞こえてくる。
 枝から枝へ飛び移る緑鮮やかな小鳥を見つけ、栄子は今年の初めまで、あれがうぐいすだと信じていた。しかし、新聞の記事に目を通して、実はメジロだと知った時、栄子は一人、くすぐったい気持ちになった。本物のうぐいすは、もっとくすんだ色をしている。
 春告鳥(はるつげどり)とも呼ばれるうぐいすの音は美しい。はっと、胸をときめかせてくれる。求愛の季節だから、美しいのももっともだろう。
 夫の秋雄(あきお)が亡くなったのは、去年の五月である。
 ガンだと分かって、抗ガン剤の治療を始めたのが、今から三年ほど前のことだった。


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何がごめんなの
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