電子小説『猫の集う木』kindleから配信中です。あらすじ、冒頭文あり
2016 / 04 / 17 ( Sun ) 09:07:05
 ibookstore、kindleからも電子書籍を出版しています。


 今朝の東京は曇りです。

 今にも雨が降りそうです。

 おはようございます、kakisakasanです。


 現在、わたくし垣坂弘紫は短編小説『猫の集う木』をアマゾンkindleから配信しています。

 以下に、あらすじと冒頭文を記載しておきますので、是非読んで頂けたらと思います。


 猫の集う木

 400字詰め原稿用紙換算枚数 55枚(縦書き)
 所要読書時間50分~80分。
 お値段:およそ150円。


 前書き

 この小説は、短編小説を書いては出版社に送っていた時の作品のひとつです。
 時期は二〇〇四年四月です。
 この小説を書く前年、わたしは『ようこそ、守谷家へ』という中編小説を書きました。
 お話の内容は犬を飼っている家族の物語です。
 短編小説を書き続けているうちに、そろそろ動物ものを書きたくなり、前回は犬を書いたから、今度は猫だなと思って、それで書いたのが本小説です。
 時代は1970年代から2000年の前半です。
 また、この小説では実在する役者さんに、私の頭の中で演じて頂きました。
 杉沢利明役には新克利さん、八重子役には松尾嘉代さん、阿藤役には加藤武さん。
 1970年代頃の活躍ぶりをご存じの方は、小説を読まれた後「ああ、そうだなあ」と思われるかもしれませんね。


 冒頭文

 それは、指先までかじかむほど、二月の寒い土曜日のことだった。
 招福(しょうふく)と言う寿司屋を構えている杉沢(すぎさわ)利明(としあき)は、一日の仕事を終えて暖簾(のれん)を店の中に入れると、カウンターテーブルに椅子を上げて、床を掃(は)き始めた。
 いつもなら、入り口の格子戸(こうしど)はそのまま開けておいて、集めた砂ぼこりを外に掃(は)き出すのが利明のやり方だったが、しかし、今日は格子戸をガタガタと震わせるくらい、強い風が吹いていた。
 換気のため、少しだけ開けておいた格子戸の隙間(すきま)から、ヒューと言う寂しい風の音が、絶えず店の中に舞い込んで来る。
 背中に、つっかけの音を聞いたので、
「どうだった、今日の売上は?」
 と、利明は振り向きもせず、妻の八重子(やえこ)にたずねた。
「今日は、結構あるだろ?」
 寒風が吹きすさぶ中、熱い燗(かん)を求めて、思っていた以上に客足はよかった。
 しかし、一向に返事がない。
 どうしたんだろうと思って、利明は掃く手を止めると、八重子は一人浮かない顔をして、突っ立っていた。
「どうしたんだ、ぼうっとして?」
 と、利明がたずねると、
「やっぱり、おかしいわよ」
 と、自分に問い返すように、八重子は話を切り出した。




 kindleから配信中



猫の集う木_表紙画像5

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