電子小説『弁当の手紙』をアマゾンkindleから配信中です。冒頭文あり(ホームドラマ)
2016 / 03 / 19 ( Sat ) 09:07:21
 ibookstore、kindleからも電子書籍を出版しています。

 
 今朝の東京は雨です。

 洗濯物は部屋干しです。

 おはようございます、kakisakasanです。


 現在、わたくし垣坂弘紫は短編小説『弁当の手紙』をアマゾンkindleから配信しています。

 以下に、あらすじと冒頭文を記載しておきますので、興味が湧きましたら、是非読んで頂けたらと思います。


 弁当の手紙

 400字詰め原稿用紙換算枚数 32枚(縦書き)
 所要読書時間30分~60分。


 あらすじ

 信夫は後数年で定年退職を迎える会社員だった。

 ある日、いつものように帰宅すると、出迎えたのはお隣の奥さんだった。

 話を聞くと、妻の秋子が救急車で運ばれたとのことだった。

 驚いた信夫は急いで病院に向かうが…

 これは、いわゆる団塊の世代にスポットを当てたある夫婦の物語です。


 冒頭文

 信夫はエレベーターを降りると、左に折れてそのままゆっくりと歩きだした。
 病室に向かう途中、看護婦とすれ違った時、信夫はふと、
「あっ、そうだ。最近は看護師って言うんだよなあ」
 と、思い出したように、つぶやいた。
 妻の秋子は紺色のカーディガンを羽織り、ベッドから体を起こして外の風景を眺めていた。
「どうだ、具合は」
「あら、あなた」
 雲ひとつない冬の青空は、今にも秋子のいる病室に落ちて来そうなほど澄んでいた。
「何を見ていたんだ?」
 信夫も窓の外を見た。
 ゆるやかに流れる川の水面が、波の加減でキラキラと輝いていた。この辺りでは、風向きによっては潮の香りもする時がある。
「見るって、特に何も。朝から何もしないって、本当に退屈で」
「そうやって、のんきに言ってられるのも、たいした事ないからだ」
 昨日、秋子は救急車で運ばれた。
 結果は、軽度のぎっくり腰だったのでひとまずは安心したが、第一報を知らされた時は生きるか死ぬかの瀬戸際のように思えた。
 痛みはおさまったようだが、しかし精密検査をしてみないと詳しい事は言えないので、大事を取って二・三日入院することになった。
「それより、すみませんでした」
「何で謝るんだ」
「会社、お休みさせて」
「わたしも、もう少ししたら定年退職だ。いてもいなくても、変わらないよ……はい、これ」
 信夫はそう言うと、かばんをベッドの上においた。中には、入院に必要な日用品が入っていた。



 kindleから配信中

 弁当の手紙


 
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