電子書籍『廃墟の戯れ』を出版します
2012 / 12 / 01 ( Sat ) 20:21:52
 今宵の東京は晴れです。

 昼間は雨に降られて大変でした。

 どうも、こんばんは、kakisakasanです。


 いやあ、こうして普通にブログを書くのは久しぶりですね。

 久しぶりに書くと、何だか照れくさいですね。(〃´・ω・`)ゞ

 どうしてブログを中断していたのか、その理由はいずれお話するとしまして、今日はお知らせをしたいと思います。

 一週間くらい前からブログ上ではさりげなく知らせていたんですが、forkNというサイトから電子書籍を出版することにしました。

 その第一弾がこちらです。

 タイトルをクリックしますと、forknにジャンプします。 



廃墟の戯れ

by 垣坂弘紫
forkN

 これを電子書籍化するためにせっせと頑張っていたわけですが、では、どうしてこれを一番最初に電子書籍化したのかと言いますと、Gene Mapperという電子書籍がかなりヒットしてるんですよ。

 内容は読んではいませんので何とも言えませんが、ジャンルはSFです。

 まあね、正直言いまして、出版社への持ち込みは100%無理だと判断しましてねえ~

 じゃあ、どうしようかと思った時、この話を知りまして…

 くよくよしても仕方が無いと思い至って、電子書籍を作る事にしたんです。

 で、電子書籍となると、若い世代の方が馴染みが深いのではと予想して、SFが売れていると言うことは、そう言う方面のジャンルがウケがいいのかなあと…

 kakisakasanもSFは書いたことありますが、人様に見せるとなると抜本的な改正が必要になりますので…

 で、手持ちの小説でSFに近いジャンルとなると何があるだろうと思い、まず手始めに『廃墟の戯れ』を出版しようと思ったんです。

 ジャンルとしては、サスペンスかなあ~

 作品は今から20年前に書いたものなので、今の時代に合うかどうか不安ではありますが、それなりの評価をもらいましたので、人様に見せても大丈夫かなあと…

 評価はforkNサイトに書いています。

 売れているGene Mapperは売り込み方が凄くて、専用のサイトはある、epub・PDFなどいろんな形式がある、kobo・kindleからも販売してる…

 正直、凄過ぎて、とても真似は出来ないと思いました。

 kakisakasanの本もこのサイトで売ってくれないかなあ~

 いや、まあ、それはともかくとして、今は出来る事を精一杯頑張ろうと思っています。

 今回の『廃墟の戯れ』は縦書きのPDF、縦書きのepubファイルを用意しています。

 お値段は300円です。

 試し読みという機能があるんですが、PDFファイルだからでしょうか、先ほどやってみたんですが出来ませんでした。

 ですので、前書きと冒頭部分をこちらに書いておきますね。

 ただ、購入するためには、会員登録をしなければならないようなで、お手数ですが会員登録をお願いします。m(_ _)m


 年内にもう一作品売り出したいと思っています。

 それは以前ブログでアップしていたものなので、目新しいものではないです。

 年明け一月には、今年の五月に書き下ろした『地盤下のジャングル』を売り出す予定です。

 細々とした活動ですが、どうかご支援よろしくお願いします。

*****************************

 廃墟の戯れ

 前書き

 一九九五年(平成七年)十一月、新橋と有明を結ぶゆりかもめが開業しました。

 翌年一月、私は正月休みを利用してゆりかもめに乗りました。

 今でこそ、臨海副都心は東京の一大オフィス街・観光スポットとして大勢の人で溢れるようになりましたが、私が訪れた時はまだ大半のビルが建設途中であり、当然たくさんの人がいることはありませんでした。
 
 ゆりかもめに揺られながらレインボーブリッジを渡り、副都心が眼前に広がると、私はここが同じ東京なのだろうかと不思議な気持ちにならずにはいられませんでした。

 登場人物の一人であるピギーは作中の中で「面白いんだよ。なんにもない原っぱに、見たこともない、巨大なビルが突然現れたみたいに立ってるんだ」と興奮するんですが、これはまさしく私自身が思ったことです。

しかし、また一方で作中にはこんな台詞もあります。

「臨海副都心なんて、暴挙(ぼうきょ)だよ。見て、そう思わない?現実を見据(みす)えていない」

 臨海副都心はバブル景気の頃から建設が始まったのですが、ご存知のようにその後はバブルが崩壊して、企業進出のキャンセルが後を絶たず、開発計画の見直しを迫られることになりました。マスコミはこぞって臨海副都心の計画を非難したと記憶しています。

 今、十代の人にとっては信じられないようなお話でしょうが、この物語は約二〇年も前に書いたものです。読んで行くにつれて携帯を使えばいいのにと思われる人もいるでしょうが、この時代に携帯は普及していません。ましてや、スマホなんてものはありません。

 十代から二〇代前半の人がこれを読まれるのであれば、ちょっと時代の感覚を調整する必要があると思います。

 この物語の舞台となるビルは、フジテレビをモデルにしています。もっとも、その時はあれがフジテレビの新社屋になるとは夢にも思っていませんでした。

 電子書籍を出版するに当たって、本作品には若干の加筆修正を施しました。また、幾つか注記も加えました。

 どのような感想を抱かれるのか分かりませんが、興味深く読んで頂けたら幸いです。

 二〇一二年 十二月
        垣坂弘紫

 冒頭文

 海の上を走り抜ける僕の目に、東京の街は小さな光を限りなく吸い込む、巨大なブラックホールのように見えた。いつか図鑑で見た、コンピューターグラフィックの描くそれと似ていると思えたからだろうか。

 僕達は今、レインボーブリッジの歩道をお台場に向けて自転車を飛ばしている。街中の風とは違って、海の上を吹き抜ける風は寒さを通り越して、刺すように痛い。でも、それが快感だった。日常では味わえない、興奮の風だった。僕達は締め付けられた生活にうんざりして、異常を求めた。

 眼下では、水上バスがレインボーブリッジの下を通り過ぎようとしている。波しぶきの音が寒い風に乗って、ペダルを漕(こ)ぐ足の裏から伝わって来る。僕の目線は地上から遥(はる)か離れた海の上の、漆黒(しっこく)の闇の真っ只中にある。橋を渡っている自覚がなければ、まさにET(*1)の映画のように、空中を走っているような気分だった。

 僕はこれから向かう廃墟で戯(たわむ)れるよりも、このレインボーブリッジを走っているのが一番のお気に入りだった。
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