脳が透けて見える
2011 / 10 / 03 ( Mon ) 06:15:33
 

 今朝の東京は曇りです。

 涼しいです。

 熱いお茶が美味しいです。

 おはようございます、kakisakasanです。

 
 その昔、少年ジャンプに『すすめ!!パイレーツ』というマンガが連載されていたんですよ。

 作家は江口寿史さん。

 で、記憶が確かなら、この『すすめ!!パイレーツ』のある一話だったと思うんですが、白尻病(はっけつびょう)という言葉が使われていたんですよ。

 白血病ではないですよ、白尻病。

 お尻の皮膚がどんどんふくらんで薄くなり、最後は透明になって体の中が見えてしまうという恐ろしい病気…

 と、書かれていました。

 まあ、これはギャグマンガでしたから、その当時は「ふ~ん」と思った程度でしたが、これと似たような事がまさに現実として起ころうとしているんですよ。

 なんでも「Scale」という化学薬品があって、これは生体組織を透明化して光を奥深くまで通すことにより、細胞その他の構造に標識としてつけられた蛍光を直接観察できるようにするものなんだそうです。

 開発した人達の話によりますと、この発明は医用画像の新たな領域を拓く可能性を秘めているそうなんです。

 日本の理化学研究所脳科学総合研究センターの宮脇敦史氏は、プレスリリースの中で次のように述べています。

 「今回の研究では、主にマウスの脳を材料にしたが、Scale技術はマウスや脳以外にも適用可能だ。心臓や筋肉、腎臓といった他の器官や、霊長類およびヒトから採取した生検組織試料への適用も目指している」。

 また、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部の神経学者ポール・トンプソン氏は、Scaleで透明化されたマウスの器官や胎児の写真を見て「脳画像を研究して20年になるが、これを見て本当にあっと驚いた」と言ったそうです。

 これまでにも、医用画像向けに細胞を透けて見えるようにする薬品は開発されているそうなんですが、Scaleが従来の薬品と違うのは、観察したい蛍光タンパク質のシグナルまで一緒に消し去ってしまわない点。

 この蛍光イメージング技術は、現在、脳の細胞構造のマッピングなどに用いられているが、理化学研究所によると、Scaleはこの種の研究にかつてない成果をもたらすことが期待できるそうです。

 とはいえ、実験動物が「透明人間」のようになることは当分はないそうです。

 なぜかと言うと、Scaleは生きたままの動物に使用するには毒性が強すぎるから。

 でも、宮脇氏は、いずれこの問題は解決すると考えているようです。

 また、宮脇氏はこうも言っています。

 「われわれは目下、別のもっと毒性の弱い試薬候補の研究を進めている。開発に成功すれば、生きたままの組織を、透明度はやや落ちるが同じやり方で調べられるようになる。その結果、以前はまったく不可能だった研究にも可能性の扉が開くだろう」

 まさかギャグマンガに書かれていたことが、医学の分野で実現に近づきつつあるなんて…

 凄いと言うのか、恐ろしいと言うのか…

 人類は一体どこに向かっているんでしょうね。

 ああ、くわばら、まわばら…


 典拠URL
 NATIONAL GEOGRAPHIC~脳を透明化する試薬、ヒトへの応用も September 5, 2011~
 http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110905002&expand#title

 

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