インスタグラムで知り合った女性の方が私の小説を朗読して下さいました。
2018 / 06 / 24 ( Sun ) 10:17:02
  I am distributing my e-books from the kindle and the iBooks.(in japanese) 
 

 今朝の東京は雨です。

 ホットコーヒー、飲んでます。

 おはようございます、kakisakasanです。


 ええっと、昨日はInstagramを始めたというブログを書きましたが、実はそこである女性の方がkakisakasanの小説に目を留めて下さいまして…

 Instagram上でのユーザーネームは@miwa08miさん。

 朗読の勉強をされている方で、それで興味を持たれたようです。

 まさか、朗読という形でkakisakasanの小説に興味を持って下さる方が現れるとは思ってもいませんでしたから、ちょっとびっくりしました。

 しかも、3作品も読んで下さったんです。

 ちなみにその作品はと言いますと…

 ・ふきの煮物
 ・廃墟の戯れ
 ・弁当の手紙

 もちろん、kakisakasanも拝聴しました。

 いやあ、何て言うんでしょうねえ、自分以外の声で自分の小説を読む声を聞いたのは初めてでしたから、照れくさいと言うのか、気恥ずかしいと言うのか…

 何とも言えない気持ちでしたね。

 最初に聞いたのは『ふきの煮物』で、自分の読み上げる声と聞き比べると、重厚感があるように思えましたね。

 これは確実に訓練の差だと思いましたね。

 kakisakasanは素人だからという甘えを捨てないといけいないと思いました。

 『廃墟の戯れ』は女性の声も意外と合うなあと思いました。

 これは小学校6年生の男子5人組が主人公で、サスペンスホラー的な内容ですから、女性の声は不向きなのではと拝聴する前は思っていたのですが、やはりこれも訓練の賜物なんでしょうね、kakisakasanとはまた違った味があって、上手いなあと思いました。

 『弁当の手紙』は中年夫婦のお話なんですが、これは明らかに女性の声の方が合うなあと思いました。

 聞いていて、すごくしっくりしました。

 @miwa08miさんのお言葉によりますと、kakisakasanの小説は読みやすいとのことです。

 これは本当に嬉しいお言葉でしたね。

 朗読会もされているそうなので、今度はそこでkakisakasanの小説を朗読して頂けたらなあと思っています。

 最後に…

 @miwa08miさん、わたくしの小説を読んで下さり、ありがとうございました。

 
 @miwa08miさんのInstagram
 https://www.instagram.com/miwa08mi/

 
スポンサーサイト

テーマ:詩の朗読・催し - ジャンル:小説・文学

* 小説活動 * comment(0) * page top↑
インスタグラムで朗読を始めました。
2018 / 06 / 23 ( Sat ) 09:27:46
  I am distributing my e-books from the kindle and the iBookstore.(in japanese)  


 今朝の東京は曇りです。

 ホットコーヒー、飲んでます。

 おはようございます、kakisakasanです。


 先月下旬くらいから、自作小説(電子書籍)の販促活動としてInstagramを始めました。

 小説に関しては、現在、短編・中編・長編合わせて全24作品をkindle、ibooksから販売していまして、それらの画像をInstagramにアップしています。

 まあ、画像のアップだけですから、すぐに終わってしまいまして…

 だから、次はどうしようかと思い…

 そうだ朗読をしようと思い立ちました。

 ( ̄▽ ̄;)

 内容を読み上げれば、目だけでなく耳にも訴えることが出来ますので、関心をより多く集めることが出来るのではと思ったのです。

 また、読み手も作者であるkakisakasan自身なので、kakisakasanの声を聞いて「どんな人なんだろう」と興味を持って頂ければ、作品にも関心を抱いて頂けるのではないかと考えました。

 ただ…

 kakisakasanは朗読なんてしたことがありません。

 当然レッスンもしたことがないので、ど素人がただ読み上げているに過ぎません。

 それを考えると、本当に恥ずかしい限りです。

 でも、自作小説の販促活動ですから、出来ることはとにかくやっていこうと…

 (*`д´)ノ オオオォ!!!

 この時点でアップしているのは全部で4作品。

 ・廃墟の戯れ
 ・AKIHABARA
 ・阪神ファンを増員せよ
 ・お風呂の神様、ごめんなさい

 Instagramの設定で動画は1分以内のものしかアップ出来ません。

 ですから、それに合わせて冒頭文を朗読しています。

 小説や朗読に関心のある方は勿論「何か頑張ってるな」と思われましたなら、是非訪れて頂けたらと思います。


 Instagram
 https://www.instagram.com/kakisakasan/

 

テーマ:ちょっとした報告 - ジャンル:日記

* 小説活動 * comment(0) * page top↑
 シナリオ執筆に没頭していたので…
2018 / 04 / 06 ( Fri ) 06:02:48
  I am distributing my e-books from the kindle and the iBookstore.(in japanese) 


 今朝の東京は曇りです。

 外の空気は冷たいです。

 おはようございます、kakisakasanです。


 昨日は自作小説『闘え、フリチンマン』のシナリオ執筆に没頭していましたので、ブログ書けませんでした。

 と言う事で、本日はお休みです。

 m(_ _)m

 
* 小説活動 * comment(0) * page top↑
書籍購入費の多い県の人に垣坂弘紫の小説をPRしたら買ってくれるかしら?
2018 / 03 / 15 ( Thu ) 06:10:47
  I am distributing my e-books from the kindle and the iBookstore.(in japanese) 


 今朝の東京は晴れです。

 体がだるいです。

 おはようございます、kakisakasanです。


 一口に「日本」と言っても、都道府県ごとに様々な特徴を持っており、それは「文字に対する関心」にも現れているようです。

 新聞を購読している人が最も多い県は1世帯当たり1.01部の富山。

 1を超えているため、富山では2紙を購読する世帯もかなり多いようです。

 さらに1部で2位となっているのが福井で、その後に石川、奈良、島根が続きます。

 上位県は小学生学力ランキングでも上位となっているのが興味深いところ。

 一方、最も新聞を読まない県は鹿児島で、2世帯のうち1世帯でしか新聞を購読していない計算となるそうです。

 鹿児島に続くのが熊本、沖縄、高知。

 九州と四国が軒並み下位となったほか、東京や神奈川などの大都市圏も下位グループに位置します。

 読書量では、さらに顕著な差が…

 1年間に書籍購入に最も多くお金を使う県は山梨(1万8563円)で、最下位の青森(4732円)とは4倍以上もの格差が…

 全国平均は7557円ですが山梨は約2.4倍もの金額を費やしています。

 書籍に関連する図書館数を見ますと、総数では東京、埼玉、大阪と大都市圏が上位になりますが、人口10万人当たりの図書館数では、山梨がトップとなったほか、購入費で上位に位置する県が図書館数でも上位に並びました。

 図書館数充実度と書籍購入費はどうやら連動するようです。

 また中学生の図書館利用率でも山梨は1位となっており、山梨は世代を超えた読書好きの県と言えるようです。

 図書館数に関しては、大都市圏はお金を持っていますから多いのは頷けます。

 山梨書籍購入にお金を使う県第一位となった理由はなんでしょうね。

 考えられる要因のひとつに武田信玄が挙げられるかもしれません。

 「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」と言った武田信玄は、人を大切にしたからこそ、知略にも長けていたと思えます。

 その教えと言いますか、知識を大切にする心が山梨では脈々と受け継がれているのかもしれません。

 もし、そうであれば、垣坂弘紫の小説を山梨に向けてPRすれば、誰か買ってくれるでしょうか。

 試してみたいと思うのですが、さて、どうすればPR出来るのか、それが問題なんですよね。

 (´-ω-`)う~む。


 典拠URL
 NEWSポスト7~全国平均の2.4倍 書籍購入費ダントツ1位の県は? 2018.03.04 16:00 取材・文/浅井英彦(HEW)
 http://www.news-postseven.com/archives/20180304_655145.html

 

テーマ:今日のつぶやき - ジャンル:日記

* 小説活動 * comment(0) * page top↑
小説のシナリオ化、思うように捗らない。
2018 / 03 / 12 ( Mon ) 06:06:59
  I am distributing my e-books from the kindle and the iBookstore.(in japanese) 
 

 今朝の東京は晴れです。

 風邪なんかに負けるか。

 おはようございます、kakisakasanです。


 ええっと、現在kakisakasanは自作小説『闘え、フリチンマン』のシナリオを執筆中です。

 主人公の佐久間誠一には、kakisakasanの頭の中で草彅剛さんに演じてもらいました。

 ですから、完成した暁には草彅さんが所属する事務所に原作と共に送ります。

 採用されるかどうかは分かりませんが、当たって砕けろの精神で邁進しております。

 ただね…

 今月は年度末で忙しく、また人事異動による送別会もあり、おまけに風邪もひいてしまって、体がボロボロです。

 ・・・〓■●~ パタッ

 ですから、シナリオの進捗も思うように捗らず現在の進捗率は30%と言ったところです。

 予定では50%くらいは進んでるはずなんですが…

 まあ、とにかく、焦らず腐らず、地道に頑張っていきたいと思います。

 草彅さんのイメージを損なうような作品ではありませんので、草彅ファンの皆さん、良かったら後押しして下さい。

 m(_ _)m

 原作 kindle版
 闘え、フリチンマン

 原作 ibookStore版
 闘え、フリチンマン

 

テーマ:オリジナル小説 - ジャンル:小説・文学

* 小説活動 * comment(0) * page top↑
あれから7年~東日本大震災とそれにかかわる長編小説
2018 / 03 / 11 ( Sun ) 09:12:24
  I am distributing my e-books from the kindle and the iBookstore.(in japanese) 
 

 今朝の東京は曇りです。

 体がだるいです。

 おはようございます、kakisakasanです。


 本日3月11日は東日本大震災があった日です。

 早いもので、あれからもう7年が経つんですね。

 未だ東北に足を踏み入れる機会が無いので、復興の現状がどうなっているのかは分かりません。

 マスコミが復興に関する報道を常日頃から積極的にしているとも思えません。

 おそらく、それなりに進んでいるとは思いますが、震災からの復興はやはり国任せでは進まないとkakisakasanは思っています。

 そこに住んでいる人達が自主性を持って進めるべきだと思います。

 だって、国任せは、結局、他人任せだから。

 でも、そのためには、中央官僚の大政奉還という制度改革が必要になります。

 『地盤下のジャングル』という小説は、リーマンショックと大阪府の財政破綻が引き金となって日本の財政が破綻、ネバダ・レポートというIMF日本管理プログラムに強制的に置かれながらも、日本列島循環政策という日本独自の再建プログラムによって、日本が自国の復興を図るのですが、その過程である家族に悲劇が起こり、日本列島循環政策の副産物とも言える有権者法案作成制度によって、その悲劇を乗り越える物語です。

 リーマンショックが起きたのが2008年。

 東日本大震災が起きたのが2011年。

 時代が近接していますので、当然のことながら、この小説は東日本大震災にも触れており、東北地域は道州制のもと自主的な復興を行うと言う設定になっています。

 まさに、今を語る小説だと思いますので、是非一読して頂けたらと思います。


 目次


 序章

 第一章 日本列島循環政策

 第二章 道州制

 第三章 農業政策

 第四章 南東北州

 第五章 魁市

 第六章 水の循環

 第七章 地盤下のジャングル

 第八章 有権者法案作成制度




 冒頭文


 序章

 二〇一九年現在、この日本に一体どれだけの人間が住んでいるのか、あなたは御存じであろうか。

 そう、およそ一(注1)億二千六百万人である。

 では、その国民の人口分布がかつてどのようになっていたのか、それは御存じであろうか。

 二〇〇八年当時、東京、神奈川、埼玉、千葉で約三千四百万人。一都三県で四分の一強を占めていたのである。また、近畿の中心である大阪・兵庫、中部の中心である愛知を含めると、この三地域で約五千五百万人となり、日本の人口のほぼ半数を占めていたことになる。

 日本の国土面積はおよそ三八万平方キロメートル。先に挙げた一都一府五県の総面積が約二万九千平方キロメートル。その面積は日本国土の八パーセント弱に過ぎない。

 そんな狭い地域に、日本国民のほぼ半分がこれまで暮らしていたのである。

 今にして思えば、実にいびつな人口分布だったと言える。

 いや、その当時の人々も気づいてはいたに違いない。ただ、どうにもならなかっただけなのだ。

 格差と言う言葉が流行(はや)っていたこの頃、地域格差もまた大きな問題であった。地方では若者が減り、逆に年寄りは増え、人口の減少に歯止めがかからない地方は潰滅(かいめつ)の一途(いっと)をたどっていた。生活の基盤である商店街は次々と姿を消し、廃校が雨後の竹の子のように現れた。進出している企業が日本企業であろうが外国企業であろうが関係なく、大企業の工場が地域産業の要(かなめ)となっていた地方では、その依存体質から脱却出来ず、企業衰退はそのまま地方衰退となる、一蓮托生(いちれんたくしょう)の関係であった。

 地方は、国に集まる税金を地方交付税交付金という形で国から与えられ、また都市部に集まるお金をふ(*1)るさと納税と言う形で奪い取り、何とか経済破綻を免れていた。

 しかし、産業もなければ働き手もいない地方に金を注(つ)ぎ込んだところで、果たして何が出来たと言うのであろう。

 たとえて言うなら、地方は完全な植物人間状態であった。交付金やふるさと納税と言う金を注(つ)ぎ込むのは、生命維持装置で命をつなぎ止めることに他ならなかった。

 しかし、それでも日本国民はまだこの状況をひたひたと差し迫っていた日本崩壊と結びつけてはいなかった。

 その発端(ほったん)は、二〇〇八年九月に起こった。

 そう、世に言うリーマンショックである。これにより、世界は金融崩壊に突入、火に油を注(そそ)ぐかのようにアメリカの象徴であるGM、フォード、クライスラーまでもが倒産の危機に直面した。

 当時、ビッグ3におけるアメリカ国内の新車販売はインセンティブに依存していると言っても過言ではなかった。

 インセンティブとは、自動車メーカーが自動車ディーラーに対して支払う販売奨励金またはディーラーに対して便宜(べんぎ)を図(はか)る販売奨励策のことで、特に二〇〇一年以降は、アメリカ合衆国の市場に参画するメーカーの業績を左右するようになったことから、自動車の販売戦略を語る上で不可欠な言葉となった。この時期のインセンティブは、自動車ディーラーへのリベート、低金利(無金利を含む)自動車ローンの斡旋(あっせん)、購入者へのキャッシュバック、保証期間・保証走行距離の延長・無償修理、レンタカー会社などの大口契約者への大幅値引き、社員を対象とする優遇販売枠を縁故者へ拡大すると言うようものであった。

 率直に言って、これだけのインセンティブを行えば黒字は見込めない。独立採算でインセンティブを維持する事は出来ない。

 では、それを賄(まかな)う財源をビッグ3は何に求めたのか。 

 それが金融事業である。ビッグ3はそれで得た利益をインセンティブに注(つ)ぎ込んで、何とか販売数を維持してきた。

しかし、ではなぜ、ビッグ3はこれほどまでにインセンティブに依存しなければならなかったのであろうか。自動車販売だけで利益を上げることが出来なかったのであろうか。

 その要因となったそもそもの発端は、同時多発テロにまでさかのぼる。

それまでは順調だった売上も、同時多発テロによって販売状況が狂い始めた。しかし、生産を急に減らすことが出来なかったビッグ3の各社は、抱えた在庫を処分するためにインセンティブの大盤振る舞いに踏み切らざるを得なかったのだ。

 そうして、そのような状況が続いた中、突然起こったリーマンショックによる金融崩壊により急速に資金繰りが悪化、金融事業自体が経営難に直面、その結果、財源を絶たれたビッグ3は倒産の危機と言う最悪の事態に陥ったのである。

 本来なら、経営者はそのような悪循環を断ち切るために、まずは固(*2)定費削減の努力を払うものである。しかし、それが出来なかった。

 なぜか?

 その問題こそがUAW(全米自動車労組)の存在であった…


 kindle
 地盤下のジャングル

 

テーマ:オリジナル小説 - ジャンル:小説・文学

* 小説活動 * comment(0) * page top↑
東京大空襲のあった日~その長編小説『Kill The Japanese』
2018 / 03 / 10 ( Sat ) 08:50:15
  I am distributing my e-books from the kindle and the iBookstore.(in japanese)  


 今朝の東京は曇りです。
 
 また風邪をひいてしまいました。

 おはようございます、kakisakasanです。


 本日3月10日は東京大空襲のあった日です。

 正確に言えば、3月9日から10日未明にかけての出来事です。

 アメリカと日本が戦争をしていた…

 教科書で学んでも、今の若い人達には実感が湧かないでしょうね。

 もちろん、kakisakasanも戦争の経験はありませんが、両親や祖父母は経験をしていますので、昔話として時々聞いていました。

 空襲に遭って、逃げ回る話も聞いたことがあります。

 B29の絨毯爆撃によって潰滅させられた東京は、それこそ、灰と瓦礫になりました。

 わたしは東京大空襲にスポットを当てて、戦争に正義はないと言う考えのもとに『Kill The Japanese』と言う小説を書きました。

 以下にあらすじを記載しておきますので、是非読んで頂けたらと思います。


 小説の構成

 第1章 東京の思い出
 第2章 パール・ハーバー
 第3章 東京大虐殺
 第4章 生き残りし者の義務

 あらすじ

 時は西暦1935年。

 アメリカはニューヨークから、一人の白人青年が東京の下町である三筋に降り立った。

 彼の名前はフランクリン・スチュワート。

 幼少の頃に母親と死別。その後は、日本人の乳母である加藤ハツに育てられ、彼女を実の母親のように慕うようになった。

 しかし、ハツもまたガンで亡くなった。

 三筋を訪れたのは、ハツが育ったと言われる東京の下町を見たかったからである。

 三筋には、父の仕事仲間であるマケインの友人、村上源次郎・君子夫婦が住んでいた。

 彼は村上夫婦に東京の下町を案内してもらった。

 ところが、村上夫婦と接しているうち、彼は次第次第にこの夫婦に理想の父母を見るようになり、ついには、お父さん・お母さんと呼ぶまでになった。

 しかし、温かい気持ちになれたのも束の間、時代はいつしか戦争に突入。

 フランクが再び東京の地に足を踏み入れる事が出来たのは、焼夷弾で瓦礫の地となった終戦直後の事であった。

 これは、日本人に愛情を注いでもらった一人のアメリカ人が、戦争によって得た経験から『戦争に正義はない』と考えるに至った、数奇な運命の物語です。



 冒頭文

 第一章 東京の思い出

             一

 鳥越神社の脇にある通りを上って行くと、三筋と言う町に出る。村上源次郎が住む三軒長屋は、その通りを更に上った左手にあった。

 源次郎は妻の君子と二人暮らしであった。子供はいない。植木職人を生業とし、その腕の良さと快活な人柄に惚れて、源次郎に仕事を依頼する人は少なくなかった。その噂を聞き付けて、中には外国人もいた程である。

その源次郎宅が今朝は何やら騒々しい。玄関前には、近所の者が我先にと詰め掛けて、あちらこちらで話の花を咲かせている。

 空は抜けるような秋晴れが広がり、時折吹く風が実に爽やかだ。

 仕事でたまたま三筋を訪れていた者が、一体何の騒ぎだろうかと、通りにまではみ出ている人垣の向こうを背伸びして見遣ると、紋付き袴を着た源次郎が難しい顔をしてたばこをふかしていた。傍で見ても、気を落ち着かせるためにふかしているのがよく分かる。

「なるほど。娘さんがいよいよ嫁ぐって訳だ」

 独り合点して、そう呟くと、斜向かいに住んでいる中山さん家のおかみさんが、

「あんた何勘違いしてんだよ。源さんとこに娘なんていないよ」

「えっ……じゃあ、この人だかりは何なんだい?」

「外人さんが来るんだよ」

「外人?」

「そうなのよ。あたしも詳しい事は知らないんだけど、何でもアメリカの金持ちらしいよ」

「へえ、こんな下町にアメリカ人がねえ……一体あの人はどういう御仁なんだい」

「ただの植木職人だよ」

「ただのって、相手はアメリカの金持ちなんだろ」

「だから、みんなびっくりしてこうやって集まってるんじゃないか」

 と、その時である。

「来たぞ、来たぞ」

 と、子供の甲高い声が、やじ馬を煽るように、飛び込んで来た。

 源次郎の家の前に詰め掛けていた者達が、一斉に踊り出た。通りの人だかりはまるで風船が膨らむように大きくなった。

 大声で叫びながら、こちらに走って来るのは、憲太であった。憲太は今し方話していたおかみさんの息子である。更に見ると、憲太の後ろから一台の黒い乗用車が、濛々と砂煙を上げながら、勢いよく走って来るではないか。車はあっと言う間に憲太を追い越し、人だかりの手前で止まった。

 さっきまでの喧噪が嘘のようにやんだ。皆の視線が自動車に釘付けとなった。

 後部座席の扉が開いた。

 皆、固唾を飲んでじっと見ている。そして、全員が釣られるように上を向いた。

「おおっ」

 感嘆の声が一斉に沸き起こった。

 そこに立ったのは、背広を身に纏った見事なまでの青年紳士であった。


 kindle
Kill The Japanese_完全版

 *ibookStoreでは、第一章から第四章を分けた電子書籍を販売しています。

 

テーマ:オリジナル小説 - ジャンル:小説・文学

* 小説活動 * comment(0) * page top↑
* HOME * next